フランスの地方都市にはなぜシャッター通りがないのか ヴァンソン藤井由実 宇都宮浄人

中心市街地衰退の背景

 ①人口減少・高齢化

 ②地域産業の衰退

 ③自家用車の普及によるモータリゼーションの進展

シャッター商店街はなぜいけないのか

 街全体への外部不経済

郊外型商店ではいけないのか

 ①持続可能性 焼畑商業

 ②自家用車の利用が前提

 ③インフラ整備が財政的に非効率

歩いて暮らせるまち

住みやすいまち 市民が充実した生活を過ごせるまち

 =人間が感じるインスピレーションを満足させることのできる生活 仕事、リラックス、長寿

フランス人は郊外の住居に住むよりも、地方都市でより良い生活の質を享受したほうが良いと考える

週末はまちにぶらぶら歩きに行く

 バラエティに富んだ商品を揃えた店舗、一休みできるグリーンスペースやカフェ、映画館

 

シャッター通りを存在させないしくみ

①空き店舗への課税 営業権と不動産が分離

 1年以上空家だと固定資産税の10%、4年目は15%、5年目は20%

自治体の先買権

③建築許可→景観規制

 

楽しいまちづくりの仕掛け

社会保険は国が一元化、交通や経済は都市圏共同体が管轄なので、自治体は文化政策に集中できる+広場の活用

・住民税や固定資産税は各自治体が設定するので、居住地に対して関心が高くなる

・BRT導入等に際し自治体警察の首長は市長が務めるので警察との交渉はスムーズ

交通権droit au transport 移動制約者と社会弱者に対するモビリティへのアクセス権

連帯して払うコストは使わなくても受け入れる

 

コンパクトシティとは住みやすいまちづくりの追求

・「徹底した情報開示」と「市民との対話」

・できるかどうかを問うのではなく、どのようにしたらできるかを考える

・行政も住民も中長期の視点で将来像を描き、まちづくりに対する決意を持つ